中国の観光地はいまほとんどが事前予約制になっています。それもほとんどがWechat(チャットアプリ)の中にあるミニプログラムの中からの予約になっています。一見便利なのですが、外国人にとっての一番のネックは予約をするタイミングで中国の電話番号で認証の必要があることです。長期滞在する場合であれば、空港とかで中国のSIMカードに差し替えてそれから予約ということでもいいのかもしれません。人気観光地、たとえば故宮博物院(紫禁城)は1週間前からの予約受付になっていて、直前だと予約がとれない可能性が高いです。少し高くなってしまいますが、現地ツアー会社が開催しているツアーを利用することが効率的に、かつストレスなくまわることが出来ると思います。
私はある程度予定を確定してから旅行先に行きたいタイプですので、以下のサイトから現地オプションツアーを探しました。
事前予約をしたのは、天安門や故宮博物院、天壇といった世界文化遺産をカバーができ、かつ、日本語ガイドが専用車でホテルまで送迎してくれるというプライベートツアーでした。ガイドさんは中国人の方で、日本人専門にガイドをして約10年という方でした。
朝8時30分にホテルへのお迎えがあり、ホテルへ送り届けてくれるのは夕方17時頃となかなか詰め込んだボリュームのあるツアーです。
朝一番は天安門広場です。いろいろと政治的な問題があったからかもしれませんが、入門するときの警備はとても厳重で荷物検査まであります。荷物検査は空港と同様なチェックだと思ってもらうといいかと思います。パスポートやチケットの確認、私はリュックをもっていたのですが、事細かくリュックの中身について聞かれました。天安門広場は私たちのような外国人よりも、おそらく中国国内の旅行客でごった返していました。
続いては故宮博物院(紫禁城)です。清王朝の宝物については、蒋介石が台湾に持ち運んでしまっており台湾の国立故宮博物院に足を運ぶ必要があります。ガイドさんの説明では、私が見学をしたルートは習近平さんがトランプさんを案内してあるいたルートだということでした。なお、日本で見ることができるサイトでは故宮博物院の1日の予約数は8万と記載されていますが、23年8月時点の実際は3万枚だそうです。中国の観光客の多い日付だとツアー会社のツアーも十分なチケット確保ができずキャンセルになることもあるそうです。
故宮博物院を抜けた後は故宮博物院の全体像を眺めることができる景山公園です。このお城の全体像や北京市内の全体像を見ることができます。ここまででざっくりとですが、2時間半くらい歩きでの観光です。景山公園の坂もなかなかの傾斜でしたのでスニーカーなど歩きやすい服装の準備をされることをおすすめします。
ちょうどお昼時間になりますので、ガイドさんが事前に用意してくれたレストランで食事です。好き嫌いがないかの確認をしてくれた上でおすすめの料理をオーダーしてくれます。ガイドさんはオーダーをされた後に1時間後に迎えにきますね、という言葉を残されてお店をでていきますので、ゆっくり食事を取ることができます。
アスパラと貝の炒め物です。塩とわさびのような味付けがびりっとして美味しかったです。
いわゆる蒸し鶏です。醤油味ベースのたれがかかっていました。
鳥の肉団子とチンゲンサイが入ったスープです。
できたての肉まんが3つもでてきました。日本は残さず食べるが美徳です。それに対して中国は、外食時に客が食べきれないだけの食事を提供して、提供を受ける客はそれを少し残すということが美徳だったりします。最近のSDGsの流れの中で、中国のこの文化にも見直しが入ってきているそうなのですが、今回のツアーでは昔の伝統に従った食事量でした。料理自体は日本人が食べて美味しいと感じる中華料理でした。
食事の後は胡同(フートン)と呼ばれる街屋街を散策したり、三輪人力車に乗って街巡りです。それらが終わると2つ目の世界遺産、天壇にです。
天帝の子供の位置づけである皇帝が、天帝に対してその年の豊作などのお祈りをしたりするための建物です。やはり観光客の割合では中国人観光客が圧倒的に多いのかなと思いました。
こちらの観光のあとは、もう一度天安門の近くにある新しいショッピングストリートの見学なのですが、朝からの歩きずくめで疲れてしまったので、それはパスしてホテルに送ってもらうことにしました。こういうわがままがきくのもプライベートツアーのいいところです。
こちらのツアーですが、よくあるような提携しているお土産店に連れて行かれるということも一切なく、オプションで費用がかかるもの(たとえば食事の際にビールを飲むなど)については事前に必ず説明してくれましたし、この会社でやってる他のツアー(たとえば万里の長城見学)も説明してくれましたが、押しつけがましく薦められるということもなかった、そういう点もとても安心できました。
実際に自分で予約をとって、それぞれの観光スポット間を地下鉄とかで移動してだととても回りきれなかったと思います。一人で参加すると少し高めの費用になるのですが、個人旅行で北京に行かれる方にはとてもおすすめです。
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