2025年も9月の後半をむかえていて、残りは3カ月強です。今年は今までの中でも特によくないことが起こっている一年になっていますので、その振り返りを記載します。今回の失敗談については海外旅行に行かれる方の参考になりましたら幸いです
なお、後述にありますがスマホを取られているため写真はほとんどなく、経緯から記載しますので文字中心の長めの記事でありますことをご了承ください
このブログは以下で構成されています。
全部読むのが億劫な方は興味のあるところだけお読みください
犯罪発生までの経緯
コロナ明けくらいからですが、ANAのステータス修行をかねて誕生日のあたりにバースデーフライトと称し、飛行機に乗っています。始めてから数年は国内線で羽田-石垣島、羽田-那覇などの長距離路線をプレミアムクラスで搭乗し、一泊して帰ってくるということをしていました。
毎年同じことだと飽きてしまうので、ASEAN諸国の行ったことがない国でANAの直行便があるところに行ってみることにしました。行先はフィリピンのマニラです。
変更のきかないタイムセールチケットでエコノミークラス往復6万円くらいでした。
空港に着くと、Uberの乗り場を探してホテルにチェックインせずにそのまま観光地であるサンチャゴ要塞にむかいました。サンチャゴ要塞からそのままマニラ大聖堂、最大の目的地の世界遺産であるサン アグスティン教会にそれぞれ徒歩でむかいました。
問題が発生したのはマニラ大聖堂からサン アグスティン教会にむかう屋台街を歩いてる時です。リュックのチャックがあいてるから注意した方がいいよと英語で声をかけられました。振り返るとフィリピン人の中年くらいの女性二人組でした。私は時々リュックのチャックを閉めずにあいたままにしている癖があります。今回もリュックから汗拭き用のタオルとかを出した影響であいていました。お礼をいって、1時間ほどサン アグスティン教会を見学しました。世界遺産なのにフィリピンの人はそこで挙式をあげることができるというサン アグスティン教会はとても素敵な教会でした。
リサール公園を経由してホテルに戻ろうと歩いてる時に、少し先のところから、手を振る女性二人がいました。よく見ると、先ほど声をかけてきた二人組です。
すごい偶然だね、からはじまり、どこに行くの?とか質問をされました。この後ホテルに戻って食事をしに行くくらいって返したら、自分たちも観光で来ていて、日本のことが大好きだからよければフィリピン料理のお店で食事を一緒にしないか?と誘われました。一人旅だし、危ないことはなさそうに思えたので、了承しました。彼女たちが知っている美味しいフィリピン料理のお店がディビソリアマーケットにあるので、観光もかねて移動しようといわれトライシクル(後ろに席のあるバイクタクシー)の乗り込みました。
マーケットの入り口で、観光客も、スリが多いから、貴重品はリュックの中に全部いれて、リュックは前側で抱えるようにして持った方がいいとアドバイスがありました。それまでちょっと怪しいなって思ってましたが、こういうアドバイスとかあると信用してしまうんですよね。こういうことを言う人たちが騙すなんて考えられないって。
10分ほど歩いたときに、二人組が、あれ?おじさん?って驚いた声をあげました。そこには70代くらいの老夫婦がいました。話を聞いていると二人組の片方の親戚で、よければ一緒に食事をしようということになり、フィリピン料理のレストランにむかいました。
案内されたお店はフードコート式になっていました。フィリピン料理のおすすめを数品をオーダーしてくれました。タクシー代や食費はすべてここまで負担してくれています。お別れの際にお金を渡したらいいかと考えていました。
合流したおばあさんが特におしゃべりで孫、ひ孫をいれて40人ほどの大家族であること、みんなで仲良く暮らしていることなどの話を聞きながら楽しく食事をしていました。食事の終わりに近づくと、おばあさんが今日は誕生日だから、よければ1時間だけカラオケに行かないか?とのお誘いがありました。断る理由がないので、OKすると、タクシーでお店に向かおうといわれお店をでました。
犯罪発生
お店の前でタクシーを捕まえ5人で乗り込みました。後部座席に私を囲み、中年女性二人、おばあさんが乗っています。車が5分ほど走ったころ、スーパーに寄りたいから車をとめて、と運転手さんに中年女性が依頼をしました。缶のビールとおつまみを買って戻ってきた女性は行こうとしているカラオケのお店で、オーダーすると高いのだが、持ち込みができるから買ってきた、ということを説明してくれました。缶ビールだし、怪しいことはないかなと思い渡された缶ビールをあけて飲み始めました。合わせて購入したであろうおつまみを袋から取り出し、それを食べたりしている中で、中年女性からチョコ食べる?と聞かれたので応じたところ、バックから取り出したチョコを口の中に放り込まれました。少し変な味がしたのですが、ビールでそのまま飲みこみました。そこから少し会話していたのですが・・・
お客さんホテルに着いたよ、とタクシーの運転手がおこしてきました。あたりはすっかり暗くなっており、一緒に同乗していたはずの5人の姿は見えませんでした。聞いてみると先に帰ったとの話でした。起き上がっても足元がふらふらします。なんとかチェックインして部屋に入って荷物を確認しました
取られたもの
睡眠薬の影響でまっすぐ歩けない中、部屋で荷物を確認したところ、リュックの中にいれてたiPhone14と16eのうちのiPhone14が、財布とリュックのポケットに分割していれていた現金がきれいになくなっていました。パスポートと持参していた3枚のクレジットカードはそのままでした。この時に全員がグルで睡眠薬を盛られた強盗にあったのだという現実に気が付きました。
カードはそのままだったことと、パスポートがあったので、不幸中の幸いといったん安心をしていました。この安心は気休めでしかなく、クレカ3枚のうち1枚からは店舗名からおそらくガソリンを入れたであろう不正利用が1件、もう1枚からは海外キャッシングで2.5万円分を4回分、合計10万円が引き出されていたことが後日判明しました。
あとから調べると犯罪に利用される睡眠薬はただの睡眠薬ではなく、向精神薬などのとても効き目が強いやつということでした。翌日もフラフラした感覚でまっすぐ歩けませんでした。
補償内/補償外
今回旅行保険には入っておらず、利用付帯のクレジットカードの海外保険で補償が適応されたのは盗難されたスマホだけでした。
なんとか起床した翌日ですが、帰国便に乗る前に警察に被害届を出さないといけません。現地警察署での被害調書と現場検証が思いのほか時間がかかりました。搭乗時間に間に合いそうになくなったので、ANAのコールセンターに事情を説明し、旅券の変更がきかないかを相談しましたが、対応不可の回答でした。
クレジットカード付帯の保険で旅費負担はの相談もカード付帯の保険ではカバーできない領域とのことでした。
どうしても納得ができなかったのが、ATMでのカードキャッシング分です。
カード会社側の主張としては、カードを持っている本人が、現地にいて、かつ、店舗利用の場合、それが不正と判断できる根拠がない、ということでした。
カードの店舗利用については、1回数千円の取引を不正と検知する仕組みを作ることは難しいのかなとは思います。ATMキャッシングについては、これまでカードを作って数年持っていて一度もキャッシングで使ったことがないのに、海外で、かつ、数回も引き出しができる、というのが異常行動として検知できないそちら側の仕組みに問題がありませんか?とも質問しましたが、それでもそれが不正かの判断はできない、と返されてしまいました。これでいいのでしょうか、日本ブランドのカード会社さん?
トータルとしては買い直しをした航空券分とあわせて30万円強の被害にあい、保険で補償されたのはそのうち約10万円がこの被害の結論です。
先日もバルセロナで知り合ったポルトガル人に睡眠薬を飲まされて50万円ほどキャッシングで不正利用された方がSNSで情報発信されたりしていました。旅慣れていて一人旅をしている人ほど陥りやすい事件タイプだと思います。この記事が皆様の注意喚起で参考になりましたら幸いです。
なお参考情報として以下のような注意喚起がでています
www.ph.emb-japan.go.jp
www.mobile.jalabc.com
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